かくかくしかじか その他の掲載紙 2023.08.05 まんがの仕事に邁進する明子。余命四か月を宣告された日高先生が明子に伝えたかったのは… まんが家・東村アキコのドラマチック・メモリーズ万感胸に迫る最終巻! レビューを見る 購入・お申し込みはこちら
かくかくしかじか 5 (愛蔵版コミックス) 描け、で涙ぐんだ。1巻からのエピソードが頭を巡って心がぎゅっとなった。 高校時代からのスパルタ絵画教室での訓練・勉強と、大学、社会人と成長していくのを作者と一緒に体験できる。先生の純粋な思いから逃げたい気持ち、後悔する気持ち、なんかわかるな。 四の五の言わず考えず、とにかく描けということを自分に言い聞かせたい。
かくかくしかじか 5 (愛蔵版コミックス) この人は育児系コメディ?漫画が大ヒットしたらしいんだけどまだ読んでない。 ママはテンパリストってやつね。 子供でも出来たら読んでみようかな? かくかくしかじかは、この人が漫画家になるまでの人生が描かれてる漫画。 その心理描写が正直で切ない。 若気の至りというか、若さゆえの判断というか、もう一方でこういう選択肢もあったかもしれないってちょっと振り返っちゃう感じ。 だからと言って、戻りたい訳でも、もう一方の選択肢を取りたかったって訳じゃないんだけど何となく時々思い出しては自分で切なくなるような、何とも言えない気持ちになるってやつ。 何と言うか、多かれ少なかれこういう気持ちを味わった事がある人って多いと思うんだよね。 若い時にはみんな経験してると思う。 この漫画家の師匠とも呼べる先生がさ、あまりに純粋過ぎて。 それが気持ちに辛いよねぇ。 それでいて、絵画って、芸術じゃない。 同じ描くんでも、漫画が芸術かと言われればNOではないけどYESでもない、みたいな。 今や漫画もクールジャパンの文化の一つで、漫画の影響力たるや凄い物だけど、じゃぁゴッホとかピカソとかの域に行き着けるのかと言われれば難しい問題で しかも作者本人が漫画が描きたい!漫画が!ってなれるほど一本ならここまで悩まないし、切ない思いもしなくて済んだのだろうけど絵画芸術にも心惹かれるものがあるから余計に先生の純粋さが辛いんだよね。 しかもさ、芸術とか才能ばかり追い求めて大した芽も出てなくただ歳ばかり取ってるような絵描きだったら作者もここまで心酔しなかったと思うんだけどこの先生のすごいところがまた、絵描きなのに妙に現実主義というかね。 絵画教室で生計を立てて、生徒をしっかり美術大に入れるあの熱意と、芸術とは裏腹な根性論とその理念がまた斬新でスポ根に通じる物があったよ。 先生は人生の最後までドラマチックだった。 作者は自分の漫画が売れ始めたところだったから必死でなりふり構わず描きまくっていた頃で あの時、先生と最後に会話出来たらって思ってたみたいだったけど そんな事先生は何一つ気にしてないんじゃないかなぁと思ったよ。 もちろん来れるのだったらそりゃ嬉しいだろうけど、『とにかく描け!』が口癖の先生がさ、漫画と言えどあれだけ作者が我武者羅に描いてたんだからそれを知ったら嬉しいと思うんだよね。 芸術作品でも、漫画でもそういうのは関係ないと思うんだよね、私は。 そこに向ける熱意に上下の関係はないと思うから。 一生懸命に、ひたむきに、向かっていくのは同じ事だと思う。 そんな事すらも先生と言う人は、考えてなさそうだな、と思った。 だって先生だってどんなに描きまくったって、大芸術家になれてるわけではないじゃない。 だからそういう事じゃなくって先生は人生そのものがもう芸術になっちゃってるから他人にも描く事を強要しないというか。 描け描け、とは言ってるけど、じゃぁ描かなかったからってそれを責めたシーンって一度も無かったよね。 そこが凄く良いなって思った。 作者もそうだけど、みんな、その先生の純粋な描く事への熱意に惹かれる反面、それに付いていけない後ろめたさというか、葛藤があったと思う。 若さゆえに新しい世界への誘惑や、挑戦に心惹かれてそこに時間を傾けてしまうのも当然だと言えるし、 何せ終始この心の葛藤というか、これが切なかったね。 いわゆるモラトリアム期間をちょっと後悔出来る人には是非読んでほしい作品。 私も、もっと有意義に過ごせてたらなって今の人生に後悔はないけど、でもあの時間を無駄に過ごしたような気持ちは十分に共感できるので しみじみと余韻の残る良いマンガでした。
かくかくしかじか 5 (愛蔵版コミックス) 育ててくれた恩師に対しての感謝だけじゃなく、普段は心の奥底に押し込めている、期待に応えられなかった自分の不甲斐なさとか悔しさとか申し訳なさの入り混じった感情が思い起こされてしまって読んでいてとても苦しくなった。描いている方はもっと辛かったんだろうな。
かくかくしかじか 5 (愛蔵版コミックス) 5巻読むまでは思い出しもしなかった……私も20代の頃、同じような経験してた。第二の父とも慕っていた方が、ガンで余命短いことを知らされ、少しずつ体力をなくされて入院された後、お見舞いに行けなかった。親しい方の死に向き合って、見送りにいけるほど、私は覚悟ができなかったから。でも、今にして思えば、なんでお別れをしに行かなかったのかと、20代の私に小一時間問い詰めたい。そんな昔の自分を、まさか「かくかくしかじか」最終巻で思い出すことになろうとは……あぁ、ごめんなさい、すべてわかった上で逝ってしまわれたであろうSさんに合掌。
コメント
かくかくしかじか 5 (愛蔵版コミックス)
1巻からのエピソードが頭を巡って心がぎゅっとなった。
高校時代からのスパルタ絵画教室での訓練・勉強と、大学、社会人と成長していくのを作者と一緒に体験できる。
先生の純粋な思いから逃げたい気持ち、後悔する気持ち、なんかわかるな。
四の五の言わず考えず、とにかく描けということを自分に言い聞かせたい。
かくかくしかじか 5 (愛蔵版コミックス)
大ヒットしたらしいんだけどまだ読んでない。
ママはテンパリストってやつね。
子供でも出来たら読んでみようかな?
かくかくしかじかは、この人が漫画家になるまでの人生が描かれてる漫画。
その心理描写が正直で切ない。
若気の至りというか、
若さゆえの判断というか、
もう一方でこういう選択肢もあったかもしれないってちょっと振り返っちゃう感じ。
だからと言って、戻りたい訳でも、もう一方の選択肢を取りたかったって訳じゃないんだけど
何となく時々思い出しては自分で切なくなるような、何とも言えない気持ちになるってやつ。
何と言うか、多かれ少なかれこういう気持ちを味わった事がある人って多いと思うんだよね。
若い時にはみんな経験してると思う。
この漫画家の師匠とも呼べる先生がさ、あまりに純粋過ぎて。
それが気持ちに辛いよねぇ。
それでいて、絵画って、芸術じゃない。
同じ描くんでも、漫画が芸術かと言われればNOではないけどYESでもない、みたいな。
今や漫画もクールジャパンの文化の一つで、
漫画の影響力たるや凄い物だけど、
じゃぁゴッホとかピカソとかの域に行き着けるのかと言われれば難しい問題で
しかも作者本人が漫画が描きたい!
漫画が!
ってなれるほど一本なら
ここまで悩まないし、切ない思いもしなくて済んだのだろうけど
絵画芸術にも心惹かれるものがあるから余計に先生の純粋さが辛いんだよね。
しかもさ、芸術とか才能ばかり追い求めて大した芽も出てなく
ただ歳ばかり取ってるような絵描きだったら作者もここまで心酔しなかったと思うんだけど
この先生のすごいところがまた、絵描きなのに妙に現実主義というかね。
絵画教室で生計を立てて、生徒をしっかり美術大に入れる
あの熱意と、芸術とは裏腹な根性論とその理念がまた斬新で
スポ根に通じる物があったよ。
先生は人生の最後までドラマチックだった。
作者は自分の漫画が売れ始めたところだったから
必死でなりふり構わず描きまくっていた頃で
あの時、先生と最後に会話出来たらって思ってたみたいだったけど
そんな事先生は何一つ気にしてないんじゃないかなぁと思ったよ。
もちろん来れるのだったらそりゃ嬉しいだろうけど、
『とにかく描け!
』が口癖の先生がさ、
漫画と言えどあれだけ作者が我武者羅に描いてたんだから
それを知ったら嬉しいと思うんだよね。
芸術作品でも、漫画でもそういうのは関係ないと思うんだよね、私は。
そこに向ける熱意に上下の関係はないと思うから。
一生懸命に、ひたむきに、向かっていくのは同じ事だと思う。
そんな事すらも先生と言う人は、考えてなさそうだな、と思った。
だって先生だってどんなに描きまくったって、
大芸術家になれてるわけではないじゃない。
だからそういう事じゃなくって
先生は人生そのものがもう芸術になっちゃってるから
他人にも描く事を強要しないというか。
描け描け、とは言ってるけど、じゃぁ描かなかったからって
それを責めたシーンって一度も無かったよね。
そこが凄く良いなって思った。
作者もそうだけど、みんな、その先生の純粋な描く事への熱意に惹かれる反面、
それに付いていけない後ろめたさというか、葛藤があったと思う。
若さゆえに新しい世界への誘惑や、挑戦に心惹かれて
そこに時間を傾けてしまうのも当然だと言えるし、
何せ終始この心の葛藤というか、これが切なかったね。
いわゆるモラトリアム期間をちょっと後悔出来る人には
是非読んでほしい作品。
私も、もっと有意義に過ごせてたらなって
今の人生に後悔はないけど、
でもあの時間を無駄に過ごしたような気持ちは十分に共感できるので
しみじみと余韻の残る良いマンガでした。
かくかくしかじか 5 (愛蔵版コミックス)
わたしにも先生みたいなひとがほしい。
かくかくしかじか 5 (愛蔵版コミックス)
描いている方はもっと辛かったんだろうな。
かくかくしかじか 5 (愛蔵版コミックス)
第二の父とも慕っていた方が、ガンで余命短いことを知らされ、少しずつ体力をなくされて入院された後、お見舞いに行けなかった。
親しい方の死に向き合って、見送りにいけるほど、私は覚悟ができなかったから。
でも、今にして思えば、なんでお別れをしに行かなかったのかと、20代の私に小一時間問い詰めたい。
そんな昔の自分を、まさか「かくかくしかじか」最終巻で思い出すことになろうとは……あぁ、ごめんなさい、すべてわかった上で逝ってしまわれたであろうSさんに合掌。